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僕がクラスたよりに掲載してきた保育の面白いエピソード(体験談)を紹介します☆子どもって最高!!
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たいよー
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男性
職業:
保育師(士)
趣味:
版画・ピアノ
自己紹介:
豊田市男性保育師連盟会長
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 こども園の隣に神社があります。ここに遊びに行くと毎回手を合わせてお祈りしていました。ですから、いつの間にやら子ども達は、自分たちで神様にお祈りするようになりました。この日も、子ども達が自主的にお祈りを始めると、「1万円がいっぱい入っとる!」とみんなで騒いでいるではありませんか。「ほんとに?」と確認しても「1万円!」と輝いた目で真剣に答える子ども達。みんなで騒いでいるから気になるよね~!実のところ、子ども達は興味本位に毎回お賽銭箱をのぞいています。でも、今回ばかりは反応がいつもと違う!そりゃ~、1万円がいっぱい入っていたら僕も驚いちゃうYO!ほんとかほんとか?そんな粋な参拝客がほんとにいるのか~?好奇心に負けて失礼かと思いながらも、とうとう僕ものぞいてしまった~!おぉぉぉぉ!!あったあった~!“1円”が4枚も入っとった~!!すっげ~・・・期待を裏切られた…(笑)今回ばかりは期待が大きすぎました。保育者として、子どもの純な心を持ち続けたいと強く思いました。神様ごめんなさい。

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 給食にプチゼリーがよく出ます。意地悪な僕はすぐにはあけてあげません。まずは自分でやらせてみる。自分であける努力をした子には優しくあけてあげるんです。ですが、一人、あける努力をしたといえばしたんですが…、なんかこう…、あけてあげる気になれない子がいたんです。だって…、
N君:「あ~!もう早くあけてよぉ!どうしてあけれないんだよぉ!おい、早く取ってよ!」ってお願いするにはあまりに態度がでかいN君。すぐに言うことをことを聞いちゃうのは僕的にはしゃくだったんです。こんな子にはちょっと意地悪を…。
僕:「あれ~、ホントにあかないなぁ。これ
がかかってるわ。」って言ったんです。するとなぜかN君、職員室に一直線。そして、N君:「すみません。鍵ください。」って。おいおい、そうきたかぁ~!職員室の先生はもちろん意味不明。「はっ?何の鍵でしょうか?」と返しました。すると、N君:「この鍵を探しているんだけど。」ってプチゼリーを差し出しました。職員室の先生は笑っている。そして、ジャラジャラ鍵の束を出して、「どの鍵かなぁ?」ってノッてくれました。やるじゃん!(上から目線)そしたら、N君:「これかなぁ…鍵をもってゼリーのふたにガチャガチャ違う!これかなぁ…鍵をもってゼリーにガチャガチャ)違う!もうどれだよぉ!どうしてあかないんだよぉ!」って“ありがとう”も言わずに怒って保育室に戻ってきました。そしたら、近くにいたAちゃんがゼリーを取って口でグググ~!ってあけはじめたんです。なんていい子なんでしょう。すると、N君:「おっ、いいじゃん!もうちょっと!頑張って!」って。そして、な、な、なんとついにゼリーが開いてしまった~!なんてこったぁ!N君、また“ありがとう”も言わずにゼリーをゆっくりと味わっていました。最後まで、態度が大きくて…ん~…なんかゼリーがあいたのが悔しくて…くそぉ~!って…そんな気分でした。僕がね!(笑)

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 クラス写真を撮った時のことです。みんなで集まって写真を撮れるように並びました。すると、Rちゃんが「もう、ここはTちゃんがくるんだからここに来ないで!」とYちゃんをドン!って押したんです。おいおい、ひどいじゃん!平和を願う僕は立ち上がりました。「そんなこと言ったらYちゃんが悲しい気持ちになっちゃうからダメよ。」って、それはそれは優しく。年少さんですから(笑)。そしたら、「うぁ~ん!とRちゃんがすごい勢いで泣いたんです。おぉぉ、びっくり!するとRちゃん、そのままMちゃんの所へ行き、僕を指さしながら「太陽先生がぁ~!(怒ったぁ~!)と泣きながら訴えたんです。そしたら、今度はMちゃんがすごい鬼の形相で僕の所に歩いてきて「ちょっと!何してんのよ!!」って言いに来ました。えっ?僕怒らた。なんでこうなった??僕は言い訳をするかのように、「いや、だって、Rちゃんが意地悪なこと言ったから…」と言いました。すると、「Rちゃん泣いてるんじゃないのよ!!」 えぇぇ~!!めちゃめちゃ怒られた~!僕は勢いに押されて「ごめん。あの、早く写真撮ろうよ…。って言ってしまった。 ん~??なんでこうなった?最終的に悪いのは僕ってことになっている。かわいそう…。そして情けない…。いや、それよりYちゃんの気持ちはどうなった??このクラスの女の子、強いよぉ…。

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 男の子と女の子ってどうしてこうも違うんだろうとよく思います。平均的にですね、男の子は鼻水垂らしたアンポンチン(言葉が悪いけど今回は許してくださいね)。女の子はしっかりしていて現実的なんです。でも、これはあくまで僕のとらえ方です。僕的には、どの学年もこんな感じなんです。
 3歳児の僕のクラスでは、女の子がかなりしっかりしていて、それプラス怖いんです。そしてなんと、よく『女子会』を開いているんです。こんな歳からもう『女子会』ですよ?いやらしいわねぇ。さ、ら、に、その光景がすごいんです!
 『女子会』は廊下にある遊びのスペースか、クラス専用特別テラスで行われることが多いです。ままごとコーナーの豪華なごちそうを男の子たちが運ぶんです。どんなやりとりが行われたのかわかりません。男の子たちがまるで手下のように料理を運ぶんです。女の子たちはござの上に座って待ってるだけ。お、そ、ろ、し、い!!こんな歳から女性の強さの片鱗が現われているではありませんか?さ、ら、に、もっとすごいことが!!
 入園、進級して半年が過ぎた頃、ちょっとお調子にのり始めたので時々叱ります。とっても優しくね。年少さんですから。すると、「もう、太陽先生なんか嫌いなんだから!」とにらまれて叩かれて逆に怒られるんです。 えっ!? って感じです。さ、ら、に、もっとすごいことが!!
 給食のときに、いつもは「先生お隣しよっ!」とか「ここに来ていいよっ!」って、かわいく隣に座りたいアピールをしてくるんです。でもですね、僕が怒ったことをかなり根にもっていたようで、僕が近くに座ったら、な~んと「もうちょっと離れましょ。」って女の子数人が席の場所を変えて離れていったんです。ひどい!ひどすぎる~!!
 4月、5月とピーピーよく泣いていたから、「よしよし。」って抱っこして甘やかしていたらこうなってしまった!保育師になって10年目、こんなこと初めてだ!女の子怖いよぉ。女心って難しすぎるよぉ。グスン。

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 雪が降った後は氷がすごかったんです。雪の日と同様に園庭に一番乗りして、いたるところにできた氷を触ったり踏んだりして遊んでいました。すると、男の子4人がバケツの中に氷を集めて、「洗ってきていい?」と聞きにきました。「いいよ~。」と普通に返事をしました。朝早くから外に出て遊んでいましたから、子ども達と一緒に朝礼台の上に座りのんびり日向ぼっこをしていました。ポカポカとお日様が気持ちのいいそんな時間でした。
 ガリッ! ん?急に聞こえてきた音。  ガリガリッ!  なんだ?なんだ? 音のする方(ななめ後ろ)を見ると、さっきの男の子4人がいつの間にか一緒に座っていた。僕のそばにみんな集まってかわいい…。いや、そんなこと言っている場合じゃない。バケツの中に集めた氷を食べ始めたんです。“わ~お!さっすが僕のクラス☆って感心している場合でもない。「ちょっと、それ汚いぞ!」と言いました。すると、「洗ったからきれいだもん!ガリッ!って言われました。“あ~、なるほどね~。氷さんピカピカできれいだよね~!”ってのってる場合でもないよね。「それはね、外の水たまりにあった水が凍ってできたやつでね…、」と説明をしながら“こんなこと言ってもわかるわけないよなぁ。”と思い途中でやめました。「とにかく汚いの!」  ガリッ!  「おなか痛くなっても知らんぞ!」  ガリッ!  「今日の夜はおなかが痛くなって病院だな。」  ガリガリッ!  もうし~らない!僕はちゃんと止めました。でも止まらなかった。氷を食べた子の保護者の方には、ちゃんとお伝えしたと思います。お許しを~!
 そんなあきらめている僕の横で、おとなしくしていた座っていたN君。げ~!よく見るとハンカチで氷を持ってペロペロなめてるじゃん!完全に見落としてた~! 「あ~あ、N君もおなかが痛くなって病院だなっ。」と言ったら、「僕は食べてない!なめてるだけだ!と怒られました。  そうだよね~。はぁぁぁ…、もうし~らない!説明するのも止めるのも疲れちゃったし、もう、し~~らない!!
 あとから思ったんですけど、氷を食べてたのは僕のクラスだけ。これって前日に僕が雪を食べてたからか?とちょっと思ったりする…けど、それはきっと考えすぎね。はっはっは~。

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 12月末に雪が降り、園庭は白銀の世界に変わりました。こういう時は子ども達を一番に外に出したくなる。3歳児だけど園庭に一番のりしました。
 毎年、2つの壁を作って、雪合戦を大々的に行う僕ですが、今年はかわいいこの子たちに、そんな勢いはまだないわけで…ウズウズ。とりあえず、雪だるまの作り方を教えました。そしたら、立ったまま目に涙を浮かべて子が。「どうしたの?」と尋ねると、「手が冷たいよぉ…」って泣いていたんです。なんてかわいいんでしょう。雪合戦なんてできるわけがない!
 そしたら、違う場所でまた泣いている子が。「どうしたの?」と尋ねると、「寒いよぉ…」って泣いていたんです。なんてかよわいんでしょう。雪合戦なんてできるわけない!
 どんどん脱落していく僕のクラスの子ども達。まだ外に出たばっかだけど、もう部屋に戻るか…。と、そんな時に出てきたのが、年長児。「おぉぉ!」と待っていたかのように、僕に雪玉を投げてきました。「このやろ~!」と僕はエンジンがかかりはじめ、おりゃ~!!って投げまくりました。次々に年長児が外に出てきたことで、ちょっと押され気味になってきた。負けじとハッスルしていた最中、ふと我に返り、クラスの子ども達をみました。すると、げ~!!!     なんと、僕の近くにいたことでかなりの流れ弾をくらった様で、顔面が雪まみれのびしょ濡れになって大泣きしている子がいっぱいいたんです。「や、やめろ~!っと必死に子どもたちをかばいました。でも手遅れだよね…。半分以上が、なんというか…まるでエサを待つヒナ鳥のようにすごい勢いで泣いていました。ひどい担任だ。やっと燃えてきたんだけどな…雪合戦。でもあきらめるしかないな…雪合戦。泣いている子ども達を連れ、背中に雪を当てられながら部屋に戻っていく姿はまるで敗者。が、ガマンだ…。
 保育室に戻ると、泣いている子ども達に、「年長のお兄さん達ひどいねぇ。大丈夫だった?と一人一人に優しく声をかけ着替えをしました。ひどい言葉がけだ。すると、「太陽先生が守ってくれた」というじゃないですか~!なんていい子たちなんだ!!僕は、この子たちを守ったヒーロー。今回の雪合戦は最高の終わり方ができたな☆

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「ちょっとまった~!」プールの着替えをすると現れるヒーローがいる。その名も“プールレンジャー”。左からレッド、イエロー、スカイブルー、ブルー、ホワイトと見事に5色に分かれている。彼らはいつも真剣。でも、帽子の中の顔がフニュ~ってすごいことになってるからふざけているようにしか見えない!誰だ?こんなかぶり方を教えたのは……、僕だ!誰かの帽子が落ちてたから、こうやってかぶってみたら、それを見た子ども達は純粋に“かっこいい”と思ったみたいです。さすが僕のクラスの子ども達だ。ノリがいいぜ!このヒーロー達はこれで園内の見回りにでかけます。悪者はいないか、パトロールするんです。とっても視界が悪いはずなんだけど…。もう保護者達みんなのアイドル(笑い者)。でも、職員室の園長先生や主任先生達は怖~い顔して見てましたけどね。
 ちなみにこの写真はもちろん5枚以上売れました☆僕も買っちゃったし。一番人気でした。殿堂入りですね☆

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ILLUSTRATION BY nyao