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僕がクラスたよりに掲載してきた保育の面白いエピソード(体験談)を紹介します☆子どもって最高!!
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 プロフィール
HN:
たいよー
性別:
男性
職業:
保育師(士)
趣味:
版画・ピアノ
自己紹介:
豊田市男性保育師連盟会長
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 子ども達はトイレに行く時、丁寧に「トイレ行ってきます」と言ってからトイレに行く子が多いです。とても丁寧ですね。もう年長児になると、「別に言わなくてもいいよ」なんて冷たい返しをしてしまう心の冷たい僕です。
 H君は給食の時にトイレを我慢していたようです。食事中にトイレに行くことへのマナーを日頃から伝えているからです。(どーしても我慢できない時はもちろん行かせますよ)給食を食べ終わると僕の所へ来て、
H君
「先生!おしっこに行ってきます!」
と保育室を飛び出して行きました。そして一分後…、
気持ちよく戻ってきたかと思いきや、そわそわ慌ててこう言いに来ました。
H君
「間違えました!やっぱりうんちに行ってきます!」
え~!いちいち言わなくていいしぃ!慌ててました。走ってトイレに向かいました。笑えました。
「おしっこに行ってきます!」と勢いよく飛び出してから約一分間。何をしてたんでしょう?どんな葛藤がH君の中であったのか気になります。わざわざ、それを言いに戻ってきてくれるなんて本当にご丁寧にどうも☆ご報告ありがとっ☆
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保育室でみんなが描き上げた“万国旗”をひもにつけていました。そう、僕は真面目に仕事をしていたんです。床に座ってやっていました。ただただ静かに誰にも迷惑がかからないようつけていました。それなのに…、くそ~、思い出しただけで怒りが込み上げてくるぜ~!
 床に座って作業していると、コロコロコロ~何かが転がってきました。「何だ??」と思っていると、どんどんどんどんコロコロコロ~コロコロコロ~って転がってきます。そいつはどんどんどんどん数を増やし、気がつけば僕の周りを囲んでいました。そいつの正体はあの忌々しい栗のトゲトゲです。なんでこんなに栗のトゲトゲがあるかと言いいますと、子どもが「ばーちゃん家で採れた」とうれしそうにたくさん持ってきてくれたからです。ゴム手袋付きで。だから普段は痛くて触れない代物も、ゴム手袋をはめて子ども達は喜んで触っています。
 話を戻します。僕の周りにすごい量のトゲトゲ包囲網ができたもんですから「なんでこんなことするんだよ?」と聞くと「太陽先生がここから出られないようにするため!」と子ども達がニヤニヤしながら答えました。どうやら積年の恨みを晴らそうとしているらしい。僕を閉じ込めて自由を手にしようという腹だろうか…そうはさせない!
こんなものきかね~よぉ!とぉ」ってかっこよくスーパージャンプで飛び越えてやりました。ここで栗を使った反逆は終わったと思われました。しかし、この後、恐ろしいことが起こったんです。なんと、みんなのために雑巾を手洗い場で洗っていた僕にR君とY君が近づき、「おりゃ!と思い切り刺したんです。二つのトゲトゲを!僕のお尻にグサッ!っと! ギャ~!!です。わかります?ほんとわかります?この痛み。この恐ろしさ。僕は、ジャージのズボンをはいていましたので、一本も防げることなく皮膚まで貫通したかと思われます。お尻から血ぴゅ~!って吹き出る感じ?そう、まさにあんな感じです。血が出ていないか確かめちゃいましたよ。
まったく、ものすごい攻撃だったぜ!なかなかやるじゃないか。確実に今までの保育生活で一番の攻撃だった。さすが僕の教え子だ!涙がちょっと出ちゃったけど、
先生はこんな面白いことが大好きなんだぜ”!
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 “文化系”とタイトルに出していますが、別に文化系を否定してる訳じゃないです。ただ、子どもは“風の子”ですから…。僕が、ちょっと一緒に外で遊びたかっただけです。この年に初めて、子どもの姿に合わせて保育をしていく大切さに気付かされました。

 それにしても、この子達、室内遊びが好きなだけに驚くことが多かったです。運動会が終わった11月くらいからあらゆる才能が開花し始めたんです。
11月、歌を歌いました。僕は、歌が好きですから毎月2~3曲新しい歌をどんどん歌っていきます。この日、また新しい歌を子ども達に伝えました。そして、その日の午後、二人の子が「こうだったよねぇ」「こうじゃない?」とさっき弾いたばかりの歌を弾き始めたんです。びっくり~!初めて聴いた曲がもう頭にインプットされとる~!てか弾いとる~!
12月、生活発表会で行う劇(オペレッタ劇)の曲を全てマスター。楽譜は読めないし、ピアノ習っている子はクラスで一人。勝手に弾いてるんです。音を探しながら…。14人の女の子達が次々と弾けるようになりました。  のだめか??
極めつけは、隣のクラスから聞こえてきた『水戸黄門』を弾いた時です。そして、僕のクラスで踊っていたヒゲダンスの曲も全てピアノで弾き始めました。テレビやカセットの特殊な音まで聴き分けとるしぃ~!確実に絶対音感ついとる~!
3月、「お別れ会がしたい」と自分達から申し出がありました。任せました。司会から自分たちで行い、締めは自分たちで作詞作曲した僕に感謝を込めた歌。弾く人と歌う人に別れてやってくれました。もう、「すげ~!」としか言いようがない!泣けるじゃ~ん!
踊るのがすごく好きで、一年中踊っていました。運動は嫌いなのに…。HIP HOPを習っていた子が友達に教え、それがクラスに浸透しました。そして、「コンサートに行ってきま~す」って色々なクラスにダンスを発表しに行きました。踊りが凄すぎて僕は一曲も踊れませんでした。
LaQというブロック知っていますか?すごく細かいブロックなんです。その難しさはやってみれば分かります。平面から立体まであらゆる細かいパーツを組み合わせて形にしていくんです。それをですね、男達はずっと取り組んでいるもんですから、それはそれはすごい!例えば「ちょっとライオン作って」と言えば10分足らずで立体のライオンが出来てしまう。頭の中に一瞬にして立体のイメージ(設計図)が出来てしまうんです。明らかに作品が他の②クラスとはレベルが違って先生たちが感心しておりました。
 他にも話せばキリがないほどすごいことがたくさんありました。運動をしてこなかった分、違う分野でこの子達は素晴らしい才能を発揮していたというお話でした☆
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拍手[5回]

年長児後半ともなってくると、クラスの仲間意識はかなりのもの。仲間と力を合わせて勝ったり負けたり、喜んだり悔しがったりする経験をさせたいとこんな鬼遊びをしました。
fimg_1290294337.png3クラスの対抗戦です。青は赤しか捕まえられません。赤は緑しか捕まえられません。緑は青しか捕まえられません。この遊び、『究極の鬼遊び』と密かに呼んでいます。僕が赤だとします。緑を追います。すると青が追いかけてくるんです。そこら中で、3人(3色)が並んで追いかけっこをする光景が見られます。自分が相手を追うと自分も追われるんです。どちらにも目を配らなきゃいけないから難しい。『究極の鬼遊び』です。
さて、ご存知のように僕のクラス(赤)は、戸外で遊びません。“戦って勝つ”という意欲もあまりない。平和絶対主義です。始まる前から「え~、なんでこんなことするの?」と言っています。一方で、遊びこんでいる相手②クラスはこういうの大好き。互いにライバル心がありますから燃えていました。
 さぁ、ゲームが始まりました!緑と青が一斉に飛び出しました。ところが、僕のクラスの赤は、マルの陣地から出てきません。さすがです。そして、これが思わぬ展開に!な~んと、青が緑に一方的に追われて全滅したんです。すると、赤が飛び出しました。だって、敵がいなくなったのだから。そして、時間が来て赤(僕のクラス)の勝利~!
青も緑もなんだか腑に落ちない様子。2回戦は、矢印の向きを変えて行いました。そして、ゲームが始まりました。すると、またもや同じ光景が…。緑と青が一斉に飛び出し、赤が出てこない…。あまりの意欲の違いに「ほら、頑張って捕まえてこい!」と渇を飛ばしました。すると、「だって、出ると負けちゃうもんねぇ」「ここから出なければいいんだよ」「そうそう」って子ども達に言われました。ん?どういうことだ?しばらく考えました。もうおわかりですか?この遊び、1回戦目でこの子達が実践したように、陣地から出なければ勝手に敵がいなくなり、後は捕まえたい放題なんです。こんな勝ち方があるなんて思いもしなかった!しかも、そんなことを考えて行動していたこの子達に驚かされました。2回戦も当たり前のように楽して?勝ちました。緑と青チームからは「赤は出てこんからずるい!」とブーイングの嵐。なぜか責められるのは担任の僕ばかり。またしても、勝負に勝利してしまったわけです。(結果…戦わずして勝つ頭脳的勝利 評価…「卑怯なクラス」と担任が責められ、誰からも認められず)
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男性保育士にもとめられる一つとして“体を使っていっぱい運動してくれそう”というのがあります。多分。もともと運動は大好きなので戸外遊びはたくさんします。が!そんな期待に応えられなかった年がありました。
 運動会シーズン、年長児3クラスが競い合ってリレーに燃えていました。と言いたい所ですが…、遊びの時から、僕のクラスだけ誰も走らないんです。「リレーやろうぜ!」って声をかけても、「疲れるからやだ」「暑いからやだ」と言ってブロックや製作ばかりしている。一斉活動で強制的に行った時は、走る前からテント下の日陰で休んでいる…。3クラスで勝負をしたら一周差で負けるのが当たり前。でもでも!誰も悔しがらない!“これはいか~ん!盛り上げなきゃ!”と思い、「先生もリレーに入っていい?」と投げかけました。そしたら、他の②クラスから驚きの返答が!「どうせ、先生入っても負けんしどっちでもいいよ」と。    
お~う、完全に眼中になし!!3クラス対抗リレーのはずが、いつの間にか、いや、だいぶ前から2クラスのライバルの戦いになっていたんです。リレーの作戦決めなんて、自分たちで何度も話し合って何度も変更して決めていくのが年長です。でもでも!みんなお決まりのテント下で砂遊び…。「おい、ちゃんと作戦決めなきゃ!」と焦る僕に、「別に背の順でいいんじゃない?て当たり前のように背の順に並ぶ始末。時々もめることがあると言えば、アンカーのたすきを「俺がはめる」ってもめてるくらい…。
 そんなこんなで運動会当日がやってきました。作戦はお得意の“背の順作戦”。この日、今までになかった事態が起こったんです。な~~んと、恒例の一周差ではなく、ついに周回遅れで抜かれそうになったんです。しかも、相手2クラスのアンカーがゴール前で、僕のクラスの後ろから2番目のランナーと重なったんです。異例の事態です。3クラスが競っています。お客さんも子どもも勘違いして盛り上がっています。でもね、皆さん、僕のクラスはまだあと一人残ってるんですよ~。状況がわかりますか?困ったのはゴールテープを持つ先生です。ゴール前に3チームが重なったんです。②クラスはアンカーだすきを切るために必死!しか~し、アンカーだすきがあることで、僕のクラスのアンカーが走れないというか先にテープを切ってしまう可能性があったんです。(これはこれで面白いんですが)結局直前でゴールテープを出しました。だって、抜かれちゃったも~ん!ついにこの時が!一周差で抜かれちゃった…。はたから見てお客さんはわからなかったみたいですね。盛り上がっていただけに
あれ??って驚いていました。最後だと思ってたらもう一人いたから。そして、またまたここで異例の事態が!最後の一人がグランドを走ることで、会場のお客さんから今日一番の拍手が沸いたんです。ライバルもいないし、ゆっく~りと最高の笑顔でグランドを一周していました。あたかもウィニング・ラン(勝利の走り)かのように…。勝負には負けたはずだけど、これも計算だったかのように勝った伝説のクラスでした。(実績…全て3位。本番で1周差で抜かれる。 作戦…全て“背の順” 結果…お客さんから一番称えられた)
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年中の時にK君のことを『社長』と呼んでいました。なぜなら彼がそう望んだから。だから、彼を呼ぶ時はいつも「K社長」と呼ばなければなりません。ある日、「K社長!」と呼んだら「社長じゃない!船長だ!」って怒られました。なぜいきなり船長になったのか聞きました。
僕:「いつ船長になったんですか?」
K君:「今日だ!」
僕:「どうして船長なんですか?」
K君:「船長が一番えらいからに決まってんじゃん」
僕:「そうだったんですか。知りませんでした。他には何があるんですか?」
K君:「ん~社長の次が船長。あとは駅長とかもいる。英語がしゃべれるのが総理大臣。でも船長よりはえらくないんだけどね!」
いやぁ~、勉強になりました。紛れもなくどれも管理職でございます。しか~し、この中だとなんとなく船長が一番下に思えてしまうのは…気のせいですよね?船長!!
K船長は魚介類がとっても苦手です。給食でいつも残してます(笑))
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 T君とK君の横にいたもんだからこんな会話を聞こえてきました。
T君:「お~い、K。日本という国はなぁ、
戦いから始まったんだ。それを戦争って言うんだ!戦争って知ってるか?」
K君:「あ~、戦って勝つと、日本が増えていくやつ
でしょ?でもどうして戦うんかねぇ?」
T君:「ん~、それはおじじに聞かなきゃわからん」
 おじじさま貴重な話をありがとうございます。僕も昔よくおじじに聞いたものです。それにしても、この子達はえらい!5歳で真剣に国家のことを心配して話し合っているんだもの。
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ILLUSTRATION BY nyao